アウフヘーベン:戦争と気候変動

アウフヘーベン

この前NHKの番組で、戦争を扱った漫画「はだしのゲン」の特集を見て、戦争について改めて色々と考え記事にしました。最終的には地球防衛軍?SFのような話に展開していくことになりました😅 興味があればぜひ。

最初に一つ。戦争のことを考えると、どうしても気分が沈みがちになります。繊細な話題でもありますし、避けた方がいいかとも思いました。しかし今年は節目の年であり、先日は長崎にも訪れました。そして「はだしのゲン」。戦争のことを自分なりに記事にしたいと思い、書くに至りました。どうぞお付き合いください。

戦争はなぜ続くのか?

今年の8月で80年。1945年に第二次世界大戦が終わったときからの年数です。「もう80年」「まだ80年」人によってこの年数に対する感覚は違うことでしょう。私は「まだ80年」です。あの時と、現代の平和な世の中の大きなギャップを考えると、まだ80年しか経っていないのか、とそう思います。

自分がもし、あと半世紀、たった50年ほど早く生まれていたら、徴兵されて戦地に行き、もしかしたら若くして死んでいたかもしれない、と想像してみる。リアリティが十分にあるし、とても無関係な事とは思えません。実際に私の祖父は当時、徴兵されそうになりましたが、身体的な理由で除外され、戦地に行くことはなかったそうです。「もし祖父が戦地に行っていたら、今の自分は存在しなかったかもしれない」そう思うと、とても複雑な気持ちになります。あなたのご家族はどうでしょうか?

はだしのゲン

原爆による被爆体験を基にした作者の自伝的な内容。 戦中・戦後の激動の時代を必死に生き抜こうとする、主人公ゲンの姿が描かれている。

戦争、そうは言っても現代に生きる私からすると、あくまでも遠い過去の出来事です。ただ世界に目を向けると、現在進行形で今も戦争が起きている場所があります。数千年前の古代から現在まで、人類の歴史は戦いの歴史と言ってもいいくらいで、そこでは多くの血や涙が流れてきました。そしてこの戦いは、衣食住が昔に比べて格段に充足していて、戦わずとも何不自由なく暮らせそうな現在でも終わらない。

なぜ戦争はなくならないんだろう?

こう考えざるを得ません。

アウフヘーベン

突然ですが、「アウフヘーベン」という言葉、聞いたことありますか?

ドイツの哲学者ヘーゲルが用いた用語で、日本語では「止揚」と言います。意味は、対立や矛盾する要素を一度否定(破壊)しながらも、その中の価値ある要素は残しつつ、より高い次元で統合・発展させること。図にするとこのような感じです。

コロナ対策の例

内向型の例

ジンテーゼへの統合は一回で終わりという訳ではなく、ジンテーゼを新たなテーゼとして、まるで螺旋階段のように繰り返し、より高い次元へと発展させていくことを目指しています。

なぜここで「アウフヘーベン」の話題を出したかと言うと、戦争が自分の国と相手の国の二つの要素だけで考えていては、解決が難しいと思っているからです。戦争する時は、どちらの国も自分の正義を振りかざし、相手が悪い・間違っていると決めて戦い始めます。ただ物事には、どちらかが一方的に正しい・悪いという二元論は基本的にありません。だけれど実際は、互いの国が自分の国は正しいと信じて疑わない。

戦争は民族、宗教、領土、資源、政治、経済、そして過去の歴史など、いくつもの要因が複雑に絡み合っていて見えにくいですが、子供のけんかと原理は同じだと思います。相手の何かが欲しい、気に入らない、冷たくされたと言った些細なことから始まり、エスカレートして言い争いに発展する。そしてからかったり、手を出したり、しまいには喧嘩になる。どちらかが一方的に悪いということはありませんが、いつの間にか後には引けなくなって、自ら反省して謝ることは難しい。

人類の共通の敵:気候変動

また話は変わりますが、ここ10年くらいの夏はほんとに暑いですね☀️しかも年々暑くなっている気がする💦

私が子供の頃の30年以上前と比べて段違いに暑いです。去年イタリアへ旅行した時も暑かった。行く前は地中海の温暖な気候を想像していましたが、そうではなかった。今の地球は、温暖化という生ぬるい表現ではなく、まさに沸騰化という表現がぴったりです。異常気象が異常ではなく正常になり、生態系も変わりつつある―――

この先の未来を想像すると、大人である私たちより、子供たちの方が心配になりませんか?このペースで暑くなっていったら、子供たちが大人になった時はどうなっているのか。春にセミが鳴き(桜は咲く?)、夏の昼間は外出せず(または冷房の効く宇宙服みたいなものを着るとか?)、正確には予想はできません。思ったほど悪い状態にはならないかもしれませんが、それでも確実に生活スタイルは変わっているでしょう。

ディストピア小説のようになってしまって申し訳ないですが、私がこの記事で言いたいのは、国同士で争っている場合ではない。新たに登場してきた気候変動という敵に対して、国同士は仲間として知恵を絞り、立ち向かう必要があるのではないかということです。「アウフヘーベン」のテーゼ(自分)とアンチテーゼ(相手)を統合して、ジンテーゼへ上がる時に来ていると。

さらに各テーゼを一つの概念として見た場合、高い次元の概念(地球規模の気候変動)があると、下位の概念(国)はまとまりやすくなる、という考え方もできます。身近な例では、スポーツ。日本国内では県同士が争いますが、より上位の世界大会になると日本代表としてまとまり、県の垣根はなくなります。

気候変動は、人類が作り上げてしまった敵。まず一人ひとりが自分の生活を顧みる、それがやがて自分の周り、地域、国に広がり、やがては国を超えて世界を一つにする。そんな未来を願ってやみません🌏 私ごときがここで理想論を言ったところで、何も変わらないかもしれないけれど、環境活動家のグレタさんのように、既に若い人達の動きが出てきているのは希望です。

歴史を勉強してきた自分から見ると、人類の歴史は今までも決して平坦ではなかった。平和で豊かな世界を目指し、長い時間をかけて一つ一つ努力を積み重ね、時代を築いてきた。私たちには、それを壊さずに、次の世代へと積み木を渡す責任があると思うのです。

平和ポスター
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おつう / O'tu
こんにちは。40代、ITエンジニア、既婚者です。
性格は自他ともに認める強めの内向型で、この年になってようやく、 この性格と上手くやっていけるような気がしてきました。
きっと同じ悩みを抱えている大勢の人たちが、私のような苦労をせずに、 少しでも早く自分の持ち味に気付いてもらえたら。 そのために私の経験が少しでも役に立てば。そんな想いでブログをやってます!