AIの闘い、僕たちの未来

AIバトル

この前の年末、驚きのニュースが入ってきました。
Facebookでおなじみ、アメリカのメタ社が、中国の会社が開発したAIエージェント「Manus」を買収したというニュース。

今回はここ数年、全世界の話題の中心であり続けるAI、それを巡るバトルについて記事にしました。

中国のAI

中国の生成AIを紹介する前に、まずアメリカの生成AIについて。誰しもきっとどこかで、見たり聞いたりしているはずです。下記がビッグ3と言われています。

logo-usa-ai

それに対して中国はどうか。

logo-Qwen
  • AI
    文章作成、要約、翻訳、コード生成まで幅広くこなす汎用LLM※ 仕様の中身が公開されていて、社内ツールや業務システムに組み込みやすいのが特徴。※LLM(大規模言語モデル、AIの中核となる機能のこと)
  • 会社
    Alibaba

    ネット通販で有名な中国最大級のIT企業。他にもクラウド、物流、金融などの事業を手広く展開し、巨大なビジネス基盤を持つ。
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  • AI
    中国語に強い対話型生成AI。検索と連動していて、AIが調べながら答えてくれるのが特徴。要点の整理や、文章まとめなどの作業も得意。
  • 会社
    Baidu

    中国版Google。検索エンジンを中心に、地図、広告、自動運転などの情報サービスを手掛けている。
logo-Hunyuan
  • AI
    文章や画像を生成するAI。WeChatと連携していて、チャットや決済など日常のシーンで自然に使えるように設計されている。
  • 会社
    Tencent

    チャットを中核に、SNS、決済、ゲーム、動画などを展開する企業。多くの人が毎日使うサービスを抱えている。
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  • AI
    高性能なLLMを低コストで使えるAI。限られた計算資源でも優れた結果を出せることで評価されている。
  • 会社
    DeepSeek

    2023年に設立された新興テック企業(大手ヘッジファンドのAI研究所が独立)。研究志向で、数学や計算分野に強いエンジニアが多いことで知られる。
logo-Manus
  • AI
    指示を出すと、計画・調査・実行・確認といった一連の作業を、自動で進めてくれるAIエージェント。
  • 会社
    Butterfly Effect

    2022年に創業されたスタートアップ(創業者は連続起業家)。会社名の由来は、「個人や組織の小さな改善が、最終的には社会に大きな影響をもたらす」という理念から。

これらのAI、アメリカのものに比べると知名度は低く、謎多きといった印象があります。ただAlibaba、Baidu、Tencentは中国のIT業界でビッグ3(BAT)と呼ばれ、売上高は数兆円~数十兆円といったマンモス企業です。DeepSeekは去年、ChatGPTに匹敵するAIを圧倒的な低コストで開発したと、かなり話題になっていましたね。

中国の強み

ここ数年で中国のAIが急成長し、アメリカのライバルと呼ばれるような存在にまでなったのはなぜか? 少し探っていきましょう。

・オープンウェイト
中国は「AIの中身を公開して、みんなに自由に使ってもらう」というスタイル。

一方のアメリカは、AIのモデルをAPI経由(ネット)で利用者へ提供して、モデルの中身は完全に非公開というクローズドスタイル(企業秘密) 中国はこれと真逆。モデルは「ダウンロードも、改造もOK」という形で、世界中のエンジニアや研究者へ提供していった。

多くの人間が、それぞれの現場(自社サーバ)でAIを自由に使って、問題点が見つかったら都度改善する。このサイクルを日々繰り返すことで、モデルの進化が急加速。さらに通常ならAIの開発企業が担う改善作業を、利用者が自発的に実施することで、企業側のコストが軽減。これがモデルの低価格化へと反映され、一般の利用者も増えるといった好循環で、アメリカを猛追していった。

これと似たような構図は過去にもあった。
 Windows(クローズ)vs Linux(オープン)
 iOS(クローズ)vs  Android(オープン)
 ・・・

ただ今回は、その進化のスピード桁違い。

・政治
さらに国家の強力な後押しがあるのが中国。中国の政治は共産党の一党独裁。良い悪いは別として、個人の意見や法律を伺いながら進める民主主義と比べると、「決断して行動する」が圧倒的に早い。

その中国が、AIを国家戦略に位置づけてきた。「ここはOK、そこはNG」という枠組みを素早く作り、企業側はその中で一気に動く。時には問題も起きるが、「まずはやってみて、後から考える」的な姿勢で、トップスピードで進んでいく。

加えて中国は人口が10億を超える大国。そこで民主主義を実践するのは難しい、そう最初から見越していた?かのように、他国からの逆風をものともせず、強力なリーダーシップの下で、数億単位の人間が進撃していく。

深圳
中国のIT都市 深圳

生成AIで変わった日常

話は少し変わりますが、

生成AI、使ってますか?

自分は数年前に半信半疑で使い始めた生成AIですが、今では仕事でもプライベートでも、生活に欠かすことのできないパートナーのような存在になっています。今ではAIがなかった時代が想像できないくらいに。きっと多くの人がそうだと思います。

仕事のやり方、生成AIで変わりましたか?

良くも悪くも、生成AIの登場で世の中はすっかり変わってしまいましたね。自分のITエンジニアとしての仕事も、まるっきり変わってしまいました。生成AIが一瞬でプログラムを作る。これによってエンジニアのプログラミングスキルの価値は崩壊してしまいました・・・プログラミングするだけがエンジニアではありませんが、それでも今まで必死に勉強してきた長い時間は何だったのか、呆然とすること度々です。あなたも職種は違えど、きっと何かしらの変化はあったことでしょう。

とは言っても悪いことばかりではありません。私はプライベートでもプログラミングをやっていますが、効率は圧倒的に上がりましたし、仕事で全くやったことの技術であっても挑戦しやすくなりました。AIは気を使わずにいつでも、どんな内容でも相談できるので、特に内向的な自分にとっては心強い味方です。

AIブームの後

AIブーム、過去にもあったようですが(1960・80年代、2000年代)、技術的な制約や実用性の不足があって終わってしまったそうです。ただ今回は、ブームでは終わらなそうですね。行くところまで行く ――― そんな感じがします。

今後の世界の未来 = AIの未来
であり、そのAIを開発するアメリカと中国の熾烈なバトル、果たして勝者はどちらになるのか? 中国のManusをアメリカのメタ社が買収したことで、バトルの方向にも変化が起きそうな気配です。日本人の自分としては、二国以外のアジアやヨーロッパなど、第三極の動きも気になります。

未来は誰にも、AIにも予測できません。ただ今の自分の率直な願いとしては、今の熱狂、バトルがエスカレートしていって、最終的に「人間 vs AI」にならないこと。そう切に祈るのみです。大丈夫と言われても、やっぱり怖い未来が頭をよぎってしまうから・・・

PhysicalAI
CES 2025でのNVIDIAの発表

去年の「AIエージェント」に次いで、今年は「フィジカルAI」がトレンドになると言われています。フィジカルAIとは、これまで脳のように考えるだけであったAIが、ついに身体を獲得し動けるようになるということ。私はこれを聞いた時、ある一つの映画が頭に浮かびました ―――

TERMINATOR2

私はこの映画が大好きなのですが、現実にこれは起きて欲しくない・・・あくまでもフィクションであって欲しい😅 明るい未来を信じています・・・

今後も目が離せないAI。この先どんな未来が待っていると思いますか?

ABOUT US
おつう / O'tu
こんにちは。40代、ITエンジニア、既婚者です。
性格は自他ともに認める強めの内向型で、この年になってようやく、 この性格と上手くやっていけるような気がしてきました。
きっと同じ悩みを抱えている大勢の人たちが、私のような苦労をせずに、 少しでも早く自分の持ち味に気付いてもらえたら。 そのために私の経験が少しでも役に立てば。そんな想いでブログをやってます!