「近頃の若い者は~」 幼稚園児も言っていると聞いて驚いた時の話

近頃の若い者は

「近頃の若い者は~」という、まるで”ことわざ”のような言葉。
年長者が若者を軽蔑する時に使われる言葉です。いい意味で使われることはないですが、普段の生活でついついこんな感情が浮かんでくること、ありますよね?

私の会社の朝礼で、毎回担当者が小話をするのですが(よくあるあれです)、数年前にその話を聞いて、今も印象に残っていたのでお話します。

言葉の起源

この言葉の起源ですが、実は今から数千年前の古代エジプト時代の碑文に、この言葉が刻まれていた、という説があります(諸説あり)。そんな前からあったことにまず驚きます🫨 これがもし本当だとすると、
昔々ある一人の若者がいました。その若者はごく普通の青年で、世間的にごく一般的な生活をしていました。ある時、道を歩いていると年長者から突然こう言われました「近頃の若いものは~」。若者は訳も分からず、ぽかんとしてしまいました。
時が経ち、その若者もいつしか大人になり、中年に差し掛かる年齢になりました。ある時、道を歩いていると、若者が何やら理解しがたい奇天烈な行動を取っているのを目にしました。おじいさんは思わずこう言ってしまいました「近頃の若いものは~」。そして時が経ち~


という構図が代々受け継がれ、現在まで数千年間も続いているということになります・・・

例えばこんな感じのイメージかな・・・f ^^;

さらに最近では、この言葉の使用の若年化が進んでいるようで、幼稚園の年長(5,6歳)も使用しているという説もあるそうです。

この言葉を使う心理

この話が真実かどうかはさておき、「近頃の若い者は~」という言葉。私も中年だからなのか、ついついそう思ってしまうことが以前に比べて増えた気がします😅 道で歩いている若者の身なりを見た時、ニュースなどで若者の意見を聞いたり、若者が起こした問題を見た時が多いですね。

その時の自分の気持ちを思い返してみると、「自分が若い頃はこういう時代で、大変なことがたくさんあった、苦労を重ねて今まで生きてきた。それなのに近頃の若者ときたら、甘やかされて苦労を知らずに育ってきたので、世間の常識や礼儀が分かっていない」・・・こんな感じだと思います。
ただ文字にして冷静に考えると、この気持ちの根底にある世代間のギャップは当たり前のことで、考えること自体がナンセンス、と自分で思ってしまいました・・・😵

言葉の裏にある人それぞれの価値観

物事の見方を判断する人それぞれの価値観は、大部分が後天的な部分、その人の生まれ育った時代・地域・環境で形作られるもの
と私はこう思っていて、だとすると全く素性が異なる人のことなど最初から分かる訳がありません。自分に分からないものは非難・攻撃しがちなのが人間の性でもあります。だから年長者は、自分が生まれ育った時代・地域・環境の価値観で若者を判断し、理解できずに疎ましく思ってしまう。

さらに一人の人間が時を経て成長していくように、人類全体としても長い歴史で見れば成長しています。後退も挟みながらではありますが、基本的には後の時代の方が価値観は洗練されていることが多い。なので逆に今の若者が、年長者や過去の時代の人間の言動を見たら、それに違和感を感じたり、おかしいと感じたり。例えば昭和レトロブーム。これはポジティブな例ですが、違和感(違い)が若者にとって新鮮さとして映り、面白さにつながって功を奏している。たぶん・・・

一方で今の時代の価値観で過去の時代の人を見て、一刀両断におかしいと判断してしまうというのは、過去の人にとっては酷、と思うこともあります。分かりやすく極端に考えてみると、今の私たちの視点で原始人を見るようなもので、これは違和感を通り越して、野蛮さ さえも感じてしまいます(私は歴史を勉強していますが、昔の簡単に人が殺されてしまう場面などを見て、今の時代に生まれて良かったなぁ、とつくづく感じます・・・)

客観的になるのは何歳になっても難しい、だからこそ

その人の言動は、その人にとっては当たり前のこと。それを良しとするかどうかは、見る人の価値観によって千差万別に変わるもの。それ自体には正しいも悪いもない。

物事はなるべく客観的に見るべき、とよく言いますが、私のような中年になっても実践はなかなか難しい。人それぞれが独自の価値観を持ち、それに基づいた言動がある。価値観を持っているということは、既に客観的でなく主観的になっているということだから。

100%客観的に物事を見る、これ自体がそもそも不可能だとも思っています。例えばそれが、公平中立を謳っているNHKという組織(価値観を持っている一人ひとりの人間の集合体)であったとしても。なので公平中立でいるためには、常に自問自答して価値観が極端に偏らないように、そのバランスを探っていくしかありません。

内向型を例にしてみましょう。知っての通り、内向型と外向型の人はかなり価値観(言い換えると思考回路)が異なっています。私を含めた内向型の人は、外交型の人の言動がしばしば理解できません。その理解できないが積み重なると、「近頃の若い者は~」と似たような感情がどうしても湧いてきます。その逆も然り。外向型の人から見た内向型も同じだと思います。

この状況を一歩引いて見ると、お互いが不信感を持って信頼関係を構築できない状況は、なんともったいない、と自分でそう感じてしまいます。実際にその場面で、こう達観して思えるほど自分が成熟できていないのが自分でもどかしい。ですが、
お互いの価値観の違いを理解し、認め合い、歩み寄って行動できたらどんなにいいことか
そう感じることが時々あります。

「近頃の若い者は~」 考えると結構深い言葉です😑

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おつう / O'tu
こんにちは。40代、ITエンジニア、既婚者です。
性格は自他ともに認める強めの内向型で、この年になってようやく、 この性格と上手くやっていけるような気がしてきました。
きっと同じ悩みを抱えている大勢の人たちが、私のような苦労をせずに、 少しでも早く自分の持ち味に気付いてもらえたら。 そのために私の経験が少しでも役に立てば。そんな想いでブログをやってます!